幼馴染から







幼馴染から

















2月14日

聖バレンタインデー






ーーっ」

ちゃんっおはよ」

「うひゃー。今日はまた一段とすごいねぇ」

「そうだね」



そう。今日はバレンタインなので女の子が凄いんです。
ちょっと下を見ればグラウンドが見えていつも忙しそうなテニス部は
今日は特に忙しそうだし。大丈夫かなぁ・・・。















「で。ちゃんと持ってきた?」

「うん。作って来たよ」

「お。作ったんだっ」

「だって毎年作ってるもん」



って言ったらちゃんが思いっきりため息をついた。


・・・なんか変なこと言ったかな?





「そうじゃなくて・・・」

「・・・?」

「あげるんでしょ?」

「あげるよ?毎年あげてるし・・・」

ー・・・」




なんかおかしいのかな?
幼馴染だから毎年あげてるし・・・。
でも今年はちょっと緊張してるんだよね。
毎年あげてるのに何でなんだろう?






「・・・宍戸くんが可哀想に思えてきた」






可哀想?亮ちゃんが?

・・・どうして?






















あうー・・・。考えてもわかんないよっ

チョコも渡すタイミングとかもなくて・・・。
休み時間もどっかに消えてたみたいだし。
お昼休みはいつも屋上にいるのにいなかったし。
今はもう亮ちゃん部活行っちゃってるし・・・。



これじゃあチョコ渡せないよぉ・・・。








「帰ってから家で渡せば?」


ずっと悩んでたらちゃんが言ってくれた。
近いから家で渡せばいいんだけど・・・。


「とりあえず下行こっか」














「・・・」


固まっちゃった・・・。



「うわっ。何コレ」

「凄い・・・ね」



目の前には女の子ばっかり・・・。
みんな跡部くんとかの名前呼んでるし。
これって全部テニス部だよね?




あれ?なんだろう。
今、なんか・・・。




。どしたの?」

「なんか、今チクって・・・」

・・・?」




なんだろう?

なんか、胸がチクって痛くなった。




「やっと自覚しだした?」

「え?」

の事だから"亮ちゃんモテるんだ〜"とか思ってたんでしょ」

「う、うん・・・」




そう思ったらなんか胸が痛くなった。

イヤだな・・・って。

他の女の子が亮ちゃんの事見てるのイヤだと思った。







「何やってんだよ。そんなトコで」

「亮っちゃん・・・」


びっくりした・・・。
後ろから急に話しかけるんだもんっ



。あたし先帰るねー♪」

「えっ。ちゃんっ」



帰っちゃった・・・。
なんとなく気まずいんだけど・・・。


「あ、亮ちゃんっ部活、は?」

「ん?」


ちょっとわざとらしかった・・・かな。
でも会話ないのもイヤだしね。


「今は休憩。で、お前何してんだよ?」

「えっと、ね」

「・・・誰かに用か?」


亮ちゃんに用、なんだけど
なんか緊張しちゃって・・・っ

いつもならこんな事ないのに・・・









「あ。やっべ・・・。練習始まんじゃねーか。」

「あ・・・」


私が早く言わないから・・・。




「な、何?」

「終わるまで待ってろ」

「え・・・」

「勝手に帰んなよっ」



・・・。

え、っと・・・?
怒ってない、の?
待ってていいの?


っ!嬉しい・・・!



















「あ。門のところに女の子!」

「ほんまやな〜。誰待ちや?」

「結構可愛いじゃねーの」




さっさとのトコロに行こうと思ったのにこいつらは・・・。
向日と忍足はを見て目が輝いてるし。
跡部なんか獲物を見つけたような目。
こいつらなんかにはやらねーよっ。



「まだ貰ってないんですか?宍戸先輩」

「・・・あぁ」



唯一長太郎だけは知ってる。

俺がを好きだって事。他の奴には言えねぇ。

正直さっき「誰かに用か?」って聞いたとき
忍足や跡部に用だったらどうしようかと思ったぜ?





















あ。亮ちゃん・・・。
って他のテニス部の人たちもいるっ
ど、どうしよう・・・?


「そんなトコでなにしてんの?誰か待ってるん?」

「え、えっと・・・」

「・・・。行くぞ」

「えっ。あ、待ってよっ」


忍足くん、だっけ?の返事に困ってたら亮ちゃんに呼ばれた。
置いて行かれそうだったから走って追いかける。


「よかったですね。宍戸先輩」


誰かが何か言ってたけどよく聞こえなかった。














・・・やっぱり気まずい。

なんとなく隣を歩くと緊張して少し後ろを歩いてた。
亮ちゃん。背おっきくなったなー・・・。
私とどれくらい差があるんだろ?



「で。誰に用だったんだよ?」

「えっと・・・」



緊張・・・しちゃう。



「あ、のね・・・。亮ちゃん、に」

「俺?」

「うん、コレっ!」



昨日一生懸命作ったチョコレート。

昨日はただ喜んで欲しいってそればっかり思ってた。

作った事に理由はなくて



でも。

今年は。今日は。理由ちゃんとできた。

私は亮ちゃんが好きなんだって気が付いた。

亮ちゃんを待ってる時ずっと考えててわかったの。

私は幼馴染だからあげるんじゃないって。

ずっと亮ちゃんが好きだったんだよって。







「・・・それっ本命、だからっ」

・・・?」

「好き、だから・・・っ」

「・・・っ」

「だから、あのっ」




伝わってほしい。

いつも迷惑かけてどうしようもないけど

でもこの気持ちは伝わってほしいの・・・





「あの・・・っ」

「ちょ、待て・・・」

「え?」



亮、ちゃん?

伝わらなかった・・・?




「わかったから。んな泣きそうな顔すんなよ・・・」

「伝わった・・・の?」

「あぁ」





・・・っ!

本当に?伝わったの・・・?




亮ちゃんの顔。

ちょっとだけ赤く見えるからきっと気のせいじゃないよね?




「その顔・・・」

「え?」

「我慢できねーって・・・」

「??」



私、何かしたのかな?
顔・・・何かついてるの?




「・・・っ」

「え?」




急にひっぱられたと思ったら・・・


唇に何かが・・・



















キスされたって気付いたのは家に帰ってから。
思い出しただけで顔が・・・っ




でもね


今日から卒業したんだよ?


幼馴染は


それがちょっとくすぐったくて





どうやってちゃんに報告しようかな・・・。




















*おまけ*


「何見てんだよ?」

「チョコ。他の子からもらってないのかなーって・・・」

「激ダサだな」

「むーっ。なんで?」

「お前以外のはいらねーの」

「・・・っ」



「今度はなんだよ」

「嬉しいなーって・・・」



(可愛いじゃねーか・・・っ)















あとがき
初宍戸さん。・・・どうでしょう(汗)
てゆーか書いててちょっと恥ずかしかったです(笑)
そして無理やりってのがよくわかる・・・(泣)
リクしてくださった雪星様。どうでしょうか?駄文で申し訳ないですが。